映画【あと1センチの恋】あらすじ・ネタバレ・結末|幼馴染だからこそ言えないことがある…。

ラブ

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映画「あと1センチの恋」作品紹介

製作国

イギリス映画

公開日

2014年

上映時間

109分

監督

クリスチャン・ディッター

キャスト

ロージー・ダン=リリー・コリンズ

アレックス・スチュワート=サム・クラフリン

映画「あと1センチの恋」あらすじ

ロージーとアレックスは、6歳の頃からの大親友。

ずっと一緒に青春を過ごしてきた友達以上、恋人未満の関係。

ところが、ある日ロージーがクラスの同級生のグレッグと一夜を共にし、妊娠してしまう…

お互いの想いを伝えられず、すれ違い続ける幼馴染の恋の行方を描いた作品。

映画「あと1センチの恋」あらすじストーリー結末【起】

この先ネタバレ含みます。

結婚式の日、ロージーはスピーチをしながら、過去の思い出を振り返っていた。

幼き日のロージーは、アレックスという幼馴染といつも遊んでいた。

ずっとふたりで遊んできた二人は、何でも話せる友達以上、恋人未満の存在。

いつもそばにいたのに大事なことは言えない2人。

お互いを大切に思っているのに素直になれず、いつもすれ違ってばかりだった。

時は流れ、18歳になったロージーは、誕生日にアレックスに連れられてクラブに訪れていた。

お互い酒に酔いつぶれ、初めてのキスを交わす。

しかし、翌朝のロージーは、そのことを全く覚えてはいなかった。

アレックスはうっすらと覚えてはいたが、ロージーから酔いつぶれた夜のことを消し去りたいと思って

いること聞かされ、キスのことはあえて伝えなかった。

そんな時、アレックスはクラスメイトのベサニーから好意を寄せられる。

そして、ベサニーと付き合うことになり、アレックスは初めてを体験する。

人気者の彼女ができたことで浮かれていた。

アレックスの恋の話に少し顔を曇らせながらロージーは聞いていた。

しかし、恋人ができたからといって、ふたりの関係が終わることはなかった。

そんなロージーだったが、まだ自分が初体験を終えていないことに焦りを感じていた。

そんな中、クラスのグレッグがロージーに好意を寄せていたことを聞き、

焦りから彼と初体験を迎える。

しかし、避妊に失敗してしまい、とても同様している様子だった。

そんな時電話をかけた相手はやはりアレックスだった。

アレックスは、複雑な気持ちではあったが、必死で彼女を励ましたのだった。

数日後、ふたりは窮屈な田舎を出て、ボストンへ行こうと話し合っていた。

さっそくロージーは、夢であるホテル経営を学べる大学を受験し、夢に向かって歩みだしていた。

しかし、グレッグとの間に子供を授かったことが発覚。

大学を合格していたにも関わらず進学をあきらめた彼女は、

受験に失敗したことにして、先に合格したアレックスに「後から行く」と約束するのだった。

映画「あと1センチの恋」あらすじストーリー結末【承】

妊娠を機に、薬局で働くロビーと親しくなり、

そんな彼女から、里親に出して大学へ行くことをアドバイスされる。

無責任な言葉だったが、そんな言葉に安心する自分もロージーの中にはいた。

そんな彼女だったが、お腹の中で元気に動く我が子に次第に愛着が湧き、

家族がいないときにケイティとお腹に呼びかるのだった。とうとう出産の日。

ロージーは、すぐに里親の元へ連れて行ってもらうつもりだったが、

おなかを痛めて産んだ我が子を胸に抱き寄せたロージーの表情は、

母親としてケイティを守っていくと決意の顔だった。

こうして、慣れない子育てが始まっていった。

夜泣きがひどく、眠れない毎日が続き、悪戦苦闘。父から「子育てはそんなに甘くないぞ」と

ロージーも幼いころ夜泣きがひどかったことを聞かされ、

自分が両親にしてもらったように、一生懸命ケイティに愛情を注いでいくのだった。

ある日、ケイティを連れ、外出していると、同級生のベサニーにばったり会ってしまう。

ロージーはベビーシッターをしていると咄嗟にウソをつき、何とかその場をやり過ごした。

しかし、急にアレックスがロージーの家にやってくる。

ベサニーがアレックスにロージーが子供を連れていたことを話してしまったのだ。

ロージーは、グレッグに逃げられたことや、進学をあきらめたことを正直に話すのだった。

ボストンへ帰ったアレックスは、

バーで気を紛らせているとそこへ、偶然にもクラスメイトだったサリーが声をかけてくる。

アレックスは、その気持ちを埋めるためにサリーと付き合うのだった。

5年の歳月が流れ、ロージーはというと、

ホテルの清掃員として夢のホテル経営のために一歩近づいていた。

アレックスは、サリーと関係は続いているも、

華やかなでキラキラしているサリーとは価値観の違いから衝突することも多かった。

そんな時、気心の知れた仲であるロージーが恋しくなり

アレックスは「こっちに会いに来ないか?」と綴りメールを送った。

ロージーは久しぶりのアレックスからの連絡に浮かれていた。

これを恋心があっての連絡だと勘違いしたロージーは喜びながらボストンへと向かった。

しかし、ボストンでアレックスから恋人サリーの存在を聞かされ、

さらには彼女が妊娠していることを告げられてしまう。

結果、ロージーとアレックスは喧嘩別れしてしまったのだった。

故郷へ戻ったロージーだったが、偶然にもグレッグと再会を果たす。

学生時代に身籠った自分の子どもをシングルマザーとして育てていることを知ったグレッグ。

グレッグは、すぐさまロージーに復縁を求めるのだった。

そして、いざ付き合ってみると、

グレッグは昔と違い良い人格になっており

父親を恋しがっていたケイティの嬉しそうな様子に動かされ

グレッグと共に夫婦としてやり直すことを決意する。

映画「あと1センチの恋」あらすじストーリー結末【転】

その頃、アレックスは、恋人サリーのお腹の子が自分の子ではない事を知りショックを受けていた。

ロージーの結婚とサリーの裏切りによりひどく心を痛めていたのだった。

5年の歳月が流れ、ロージーは清掃員からフロントの仕事を任されるようになっていた。

そこへ、偶然にもホテルへ泊まりきたアレックスの最初の恋人だったベサニーがやってくる。

話の流れから、アレックスの話になり、「今何してるのかな…。」と彼を気にかけていたベサニーに

ロージーは「直接聞いてみたら?」とアレックスの連絡先を教えるのだった。

そんな矢先、ロージーの父親が旅行先のホテルで病死してしまう。

後日、葬儀が行われ、そこにはアレックスの姿もあった。

父親へ別れを言えなかった事にひどく落ち込んだロージーを、

アレックスはぎゅっと抱きしめ、慰めた。

するとそこへ、夫のグレッグが来て「俺の嫁に触るな!」と詰め寄る。

そんな、横柄なグレッグの態度を見て、ロージーを心配したアレックスは手紙を送ることにする。

しかし、その手紙はグレッグに握りつぶされ、ロージーが読むことは叶わなかった。

その手紙とは別に、もう一通手紙が届いていた。生前に書いた父親から手紙だった。

その手紙には「自分の夢をあきらめるな」と綴られていた。

ロージーのホテル経営の夢を誰よりも応援してくれていた父親に背中を押され、

残してくれた遺産でホテルの経営をすることを改めて決意するのだった。

そんな中、グレッグが別の女性と関係をもってしまったことが発覚してしまう。

知らされたロージーは、グレッグとの離婚を決意し、家を出るため荷物をまとめ始める。

すると、机の中から一通の手紙を見つける。差出人はアレックス。

読み終えたロージーは急いでアレックスに電話をかける。

しかし、電話に出たのはアレックスではなく、まさかのベサニーだったのだ。

ベサニーとアレックスは連絡先を教えてもらった日から、互いに会うようになり、

今は交際しているようだ。そして「近日中に結婚も決まっている」と告げられた。

さらに「ロージーはキューピットだから結婚式に来てほしい!」と言われ、

抑えきれない気持ちをぐっと堪え、結婚式に参加することとなった。

映画「あと1センチの恋」あらすじストーリー結末【結】

ロージーはベサニーに頼まれ友人のスピーチ台に上がる。

その内容は、友人として二人を祝福する内容に聞こえるが、

ロージーは今まで言えなかったアレックスへの想いを初めて言葉にするのだった。

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“あなたとの友情が私の人生を光り輝かせたわ”

“その光をもらえた私は世界一の幸せ者”

“当たり前のようにあなたはそばにいてくれた”

“その価値に私は気づかなかった”

“私はいつだって本当に心からあなたを愛している”

“私はいつだってあなたの幸せを願っている”

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彼女は精一杯の想いを言葉に変えた。

多くの参列者は、友人としての好意だと思い聴いていたが、

ロージーなりの最初で最後の告白だったのだ。

スピーチを終えたロージーは、その場にいるのが辛くなり人気の少ない場所へ移動する。

そこへ、アレックスがやってくる。

18歳の誕生日の日、アレックスとキスをした事を聞かされる。

自分のファーストキスがアレックスだったことに嬉しさを感じたロージーだったが、

ベサニーと結婚式を終えたばかりのアレックスに、

自分の本当の想いを面と向かって伝えられるはずもなく、その日は終わってしまったのだった…。

その後、ロージーは夢であったホテルを開業させることができていた。

初日にオープンのパーティーが開催される。そこへやってくるアレックス。

そして、アレックスは「荷物は捨ててきた。何もかも捨ててきた」と告げた。

アレックスは、ロージーのために離婚してやってきたのだった。

結婚式のスピーチは、アレックスの心に確かに届いていたのだ。

アレックスにしか伝わらないロージーの告白を。

そして、アレックスも今まで自分が長年ロージーを想い続けていた愛を素直に告げた。

それを聞いたロージーは、アレックスをホテルで一番眺めの良い部屋へ案内し、

アレックスの想いを受け止め、すれ違った年月を埋め尽くす12年分キスを交わしたのだった。

長年すれ違い続けていた恋が、やっと報われた瞬間であった。

アレックスがロージーに送った手紙にこう綴られていた。

ロージーへ

君はもっと愛されるべきだ

今の僕なら君を幸せにできるどんな時もそばで君を支え、誰よりも君を包み込める男より

映画「あと1センチの恋」感想

この作品は、たった一言の好きが言えず、すれ違い続ける幼馴染の恋の行方を描いた作品でした。

長年一緒にいるからこそ、言葉にしなければ伝わらないこともあるし、

そばにいる人のことを当たり前と思わず、思いを伝えることの大切さを感じました。

お互いに恋人ができてもなお、

想い続ける二人の姿にどこか忘れていた恋心を思い出させてくれた作品でもありました。

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