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映画「オブリビオン」作品紹介
製作国
アメリカ映画
公開日
2019年
上映時間
116分
監督
ジョーダン・ピール
キャスト
アデレード・ウィルソン(レッド) – ルピタ・ニョンゴ
子供時代のレッド – マディソン・カリー
10代のレッド – アシュリー・マッコイ
ゲイブ – ウィンストン・デューク
ゾーラ – シャハディ・ライト・ジョセフ
ジェイソン – エヴァン・アレックス
映画「オブリビオン」あらすじ
60年前に起きた異星人スカヴからの侵略を食い止めたものの、 核兵器によって荒廃してしまった地球。
その後の地球に、ジャックとヴィカは2人で地球に残り観測していた。
ある日、ジャックは自分とそっくりな人間に出会うのだが…
映画「オブリビオン」あらすじストーリー結末【起】
※この先ネタバレ含みます。
2077年3月14日。
スカブと呼ばれる地球外生命体によって月が破壊されてから半世紀。
その魔の手は地球にまで伸びていた。
人類は勝ちはしたものの、
地球の環境は破壊され、地上は人が住める場所ではなくなっていた。
さらには、わずかに残ったスカヴの残党が荒廃した地上に住み着いていた。
生き残った人たちは、宇宙に「テット」と呼ばれる管制センターに一時避難し
人類は、そこから新天地である土星の衛星「タイタン」へ移住する準備を進めていた。
スカブの残党は、戦争が終わった今もなお、破壊工作などの妨害を続けている。
主人公のジャックとパートナーであるヴィカは地球に残り、
海水を核エネルギーに転換する採水プラントの警備を行っていた。
ジャックとヴィカは、この任務のために記憶を抹消され警備に当たっていた。
しかし、記憶がないものの、ジャックはいつも夢の中に同じ女性が現れる不思議な体験をしていた。
その日もジャックは現場へと足を運び、ヴィキはベースタワーで本部との通信を行う。
最高のチームと呼ばれ、司令官「サリー」からも評価されている二人。
地球での任務も残り二週間と迫り、早く地球から去りたいと願うヴィカ。
しかし、ジャックは心の底では地球への未練を断ち切れないでいた。
映画「オブリビオン」あらすじストーリー結末【承】
地上より遥か上空に作られたベースタワーから、
偵察機に乗っていつものようにプラントの見回りに行くジャック。
そこで、無人偵察機のドローンD166とD172の二機が消息を絶ったという情報を受ける。
先に向かったD166の墜落の原因はスカブとの戦闘によるもので、燃料電池が奪われていた。
修理を終えたジャックは、早速、次のドローンの調査へと向かう。
しかし、様子がおかしいと気付いたその時、スカブの集団に襲われてしまう。
寸前のところで修理したD166が駆けつけスカブを殲滅。
事なきを得るものの、ジャックは釈然としない何かを感じていた。
次の日、遠くに響く轟音で目を覚ました二人。
タワーから見えたのは、採水プラントが爆発している様子であった。
すぐさまジャックが現場に向かうも、もはや修復不可能の壊滅状態であった。
すると、現場付近で未確認のシグナルを確認。
スカブに違いないと直感したジャックはすぐさま現場に急行する。
シグナルの発信地は、かつてのエンパイア・ステートビルだった。
しかしビルの中に一切の人影はなく、唯一、確かだったのは、
スカブがビルをアンテナの代わりにして宇宙のどこかへ信号を送っているという事のみだった。
信号を解除したジャックは、そのまま周辺をパトロールするといってタワーとの連絡を絶つ。
ジャックが向かった先は、緑豊かな自然の中に建てられた手作りの小屋。
そこは、放射能にも汚染されていない、彼だけの秘密の隠れ家だった。
レコードプレーヤーで音楽をかけ、バスケットボールに興じ、川の水を飲んで横になる。
それが彼の小さな幸せであった。
いつの間にか寝込んでしまったジャックだったが、
ふと目を覚ますと、物々しい音と共に一隻の宇宙船が墜落するのを目にする。
そこにはNASAの宇宙船が墜落しており、カプセルにジュリアという夢の中に出てくる女性が入っていた。
ジュリアを助けようと、そのままタワーへと連れて帰る。
その顔をまじかで見たジャックは、自分の夢に出てくるあの女性であると確信する。
目覚めたジュリアには記憶があり、
会話の中からジュリアが60年以上もの間カプセルの中にいたとう事実を知る。
その間に起きた出来事を知らないジュリアに、
ジャックはスカヴというエイリアンが地球に攻めてきたことや、
人類が勝利したが、今はタイタンへ移住していることを打ち明けるのだった。
映画「オブリビオン」あらすじストーリー結末【転】
翌朝、ジャックはジュリアにお願いされ、
独断で共に乗ってきた宇宙船のフライトレコーダーの回収に向かう。
なんとかレコーダーを回収するも、二人はそこで待ち伏せしていたスカブに捕まってしまう。
暗闇の中、拘束された状態で目を覚ましたジャックに話しかけてくる一人の男。
「ずっと君を観察してきた」
男はそう言うと、スカブと言われている自分達の姿を見せた。
スカブの正体は人間だったのだ。
そして、マルコムと名乗るその男は、その人間達のリーダー的な存在であった。
ジャックが聞いていたスカブは地球外生命体という偽りの情報だった。
そして、タイタンに移住するという話も嘘で、
ジャックに指示を出している本部こそが敵である地球外生命体であること。
地球上空に浮かんでいるテットこそが人類の敵であることを聞かされる。
突然のことで、にわかに信じられないジャック。
マルコムは、真実を知りたければ汚染地区へ行けと伝え、ジャックとジュリアを解放する。
解放された二人は、真実を知るために汚染地域に向かう。
その地域は、汚染されていなかったのだ。
混乱するジャックに、ジュリアは、自分がかつてジャックの妻だったことを打ち明ける
夢で見ていた映像は、ジャックがジュリアにプロポーズをした記憶だったのだ。
そして、ジャックとヴィカ、ジュリアは、他のクルー達と一緒に、
未知の飛行物体テットの調査に向かう途中だったという事も知る。
タワーに戻った二人を待っていたのは、規律違反を訴えるヴィカだった。
任務に不適合だと勝手に本部へ報告をしたことにより、
撃退用のドローンによって、襲撃を受けてしまう。
ジャックはジュリアを連れ逃げ出すことはできたが、
ヴィカは敢え無く射殺されてしまう。
その後、逃亡の際に墜落したジャックたちは、汚染地域にいた。
意図せず、汚染地区に投げ出された二人。
しかし、そこには自分と全く同じ姿の人間が立っていたのだ。
ジャックは自分のクローンだと悟る。
やむを得ず交戦する二人。
その際の流れ弾にジュリアが被弾してしまう。
ジュリアに処置を施すと、そのまま例の秘密小屋へと連れていく。
真実を知ったジャックは、マルコム達の元へと戻る。
映画「オブリビオン」あらすじストーリー結末【結】
マルコムはジャックに全てを語りだした。
ジャックは2018年の宇宙飛行士であり、今の自分はクローンであること。
月を壊したのはスカブではなくテットだということ。
人類のエリートであるジャックをクローンで量産し、
記憶を抹消し、人類の敵のしたてあげたということ。
そして、テットこそが、星から星に移動してエネルギーを吸いつくす侵略者であるという事。
ジャックは戸惑っていたが、
騙されていたことに憤りを覚え、衛星を破壊することを決意する。
そして、作戦の決行日。
人間の必死の応戦によって、多数の犠牲を出しながらも、なんとか撃退する。
しかし、マルコムは致命傷を受けてしまい、頼みのドローンもまた破壊されてしまった。
絶望の中、最後の手段として、
クローンであるジャックが核爆弾をもってテットに直接運び入れると言う。
サリーに従ってテットの中に侵入するジャック。
そこで、司令官だと思っていたサリーの正体がただの人工知能だったことを知る。
起爆用のカプセルを開けると、入っていたのはマルコムだった。
マルコムは、自らの目でテットの最後を見る事を望み、死を覚悟してここにきたのだ。
そして二人は爆弾を起爆。
テットは、大きな光と共に宇宙に散っていった。
湖畔の小屋で降ろされ、目を覚ましたジュリアは、
ジャックと共に行けなかった事、そしてジャックが死んだ事を理解するのだった。
三年後。
ジュリアは、ジャックとの間に生まれた娘と共に暮らしていた。
ジャックしか知らない秘密の場所。
そこに現れた生き残った者たち。
後ろからジュリアに笑顔を見せたのは、ジャックのクローンだった。
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