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映画「ファウンド」作品紹介
製作国
アメリカ映画
公開日
2012年
上映時間
103分
監督
スコット・シャーマー
キャスト
マーティ=ギャビン・ブラウン
スティーブ=イーサン・フィルベック
母=フィリス・マンロー
父=ルイ・ローレス
映画「ファウンド」あらすじ
12歳の少年が、兄の特異な趣味を目撃してしまいそこから平穏な日常が崩れ去っていく…兄の弟に対する歪な愛情は殺人と言う形で姿を変えて現れる。その異常さに心を奪われるサイコホラー作品。
映画「ファウンド」あらすじストーリー結末【起】
※この先ネタバレ含みます。
12歳のマーティは厳格な父と神経質の母、そして、自分には優しい兄と暮らしていた。
しかし、家庭内では、反抗的な兄のスティーブは両親に見放され、
マーティだけが両親の愛情を受けて育っていった。
そんな兄スティーヴだったが、弟のマーティにはとても優しく接していた。
マーティが夜更かしをしていると、兄が「ドアの下から光が漏れているぞ」と
両親に叱られないように優しく声をかけてくれる。
そんなマーティの唯一の楽しみは家族の秘密を覗くことだった。
父はガレージにアダルト雑誌を隠し母は別の男と密かに手紙のやり取りをしている。
そして、兄の部屋には誰かも知らない生首がクローゼットに隠されていた…。
犯罪の匂いを感じていたマーティだったが具体的に兄の犯行を思い描くだけの
想像力はまだ12歳の少年にはなかった。
その後も生首は、次々と入れ替わり、遊び半分で飾られているガスマスクをかぶる。
案の定、兄に見つかってしまい「勝手に部屋に入るな」と激怒されてしまう。
しかし、強く言い過ぎたと反省した兄は、マーティの元へ行き、学校生活について聞く。
映画「ファウンド」あらすじストーリー結末【承】
ちょうどその日は、マーティが同級生に殴られ、早退していたからだ。
兄は、落ち込むマーティに「次からは殴り返せ」と励ました。
そして「さっきは怒鳴って悪かったな」とマーティに謝るのだった。
翌日、学校を休んだマーティは大好きなホラー映画を借りに、ゲオへ向かう。
そこで「ヘッドレス」と言う作品に目が留まるが、その映画は既に誰かが借りた後だった。
その夜、兄がシャベルと懐中電灯を持ってどこかへ出かけるのを目撃する。
マーティは不思議に思っていたが、さほど気にはしていなかった。
翌朝、目を覚ますと両親は既に家を出ており、兄は仕事の支度をしていた。
マーティが映画を借りた事を知ると「部屋にあるビデオを見てもいいぞ」と伝え
おすすめのビデオなどを伝え仕事に向かう。
兄の部屋にはゲオにはなかった「ヘッドレス」が置いてあった。
さらに、映画の内容が詳細に書かれたメモが一緒に入っていたのだ。
それが何を意味するのか、マーティにはわからなかったが疑問には感じていた。
映画「ファウンド」あらすじストーリー結末【転】
ある日、友人を家に招き一緒に「ヘッドレス」を観ることに。
監禁された女性がマスクを被った男にメッタ刺しにされるというグロい内容の映画だった。
友人は、そのグロテスクさに喜んでいたが、マーティは途中から気分が悪くなってしまう。
それは、マーティの中ではその男が兄と重なったからであった。
今まで兄の部屋の隠してあった生首がどのような行為で生首となったのか
『ヘッドレス』という映画を見て初めて理解したからだ。
兄は、この映画に影響されて犯行を重ねているのだと思うとマスクの男が兄に見えてしまう。
さらに、その映画でマスクの男は女性の乳房を切断し、血を啜り、
首を切断しその首で自慰をしていた。
あまりのグロテクスさに、さすがの友人も唖然とした様子だった。
映画のラストでは、犯人は警察に撃たれてあっけなく終わってしまう。
映画を見終わった2人は、些細なことで口論になり、
勢いで、兄の部屋の生首を友人に見せてしまう。
すると、そこにはマーティを殴った同級生の首が並んでいた。
友人は腰を抜かし、怯えながらマーティの家を去って行った。
それを、ちょうど帰宅した兄が目撃しマーティが秘密を知っていることがバレてしまう。
兄は「あとで話そう」とマーティにメモを残すが、気まずいマーティは知らんふりをした。
翌日、マーティは父と映画館へ向かう。
すると、トイレに兄が現れ「誰かに話したら命はないぞ」とマーティを脅す。
マーティは、兄を怒らせてしまったと落ち込んでいた。
今更ながら、友人に生首を見せたことを後悔するマーティ。
もし、友人が口外すれば家庭が崩壊してしまう。
するとそこへ、兄がやってくる。
兄は「俺は悪い奴らを退治しているのだ」とマーティに伝え、自分だけは殺さないと約束した。
マーティは、これを兄の愛情と受け取ってしまう。
マーティは兄にハグをして「殺してくれてありがとう」と感謝の言葉を伝えた。
映画「ファウンド」あらすじストーリー結末【結】
その日をきっかけにマーティも次第に変わっていく。
今まで成績優秀でお利口だったマーティの変貌ぶりに両親も頭を悩ませていた。
もちろん母からは叱られるが、マーティは「何も知らないくせに」と兄同様に反抗する。
そして、世間体を気にする厳格な父もマーティを叱り暴力を振るう。
そこへ、兄が現れ「マーティにこれ以上手を出すな」と父を脅す。
兄は「今夜は俺の部屋で寝ろ」とマーティに伝え、自分の部屋で寝かす。
そんなマーティは、幼いながらも兄が両親を手に掛けることを悟っていた。
そんな兄に「暴力で解決するなら兄さんも父さんと同じだ」と促すが
兄は暴走は止まらなかった。
シャベルで父の頭を殴り、家の中へ引きずり込む。
母も手にかける兄を見て、必死に止めようとしたが、抵抗虚しく兄に拘束されてしまう。
その後、隣の部屋から出てきたのはガスマスクをつけた全裸の兄。
そしてマーティに「朝になれば分かる。すまない。これで全部終わりだ」と伝えた。
泣き喚くマーティを見た兄は「俺は家族みんなで仲良くなりたいだけだ!」と叫ぶ。
そして、兄は外へと出て行った。拘束されたままのマーティの横には両親の生首。
周囲には、バラバラになった両親。
全身に血を浴びた兄。
その光景は、まるで仲睦まじい家族のように並んでいるようだった。
映画「ファウンド」感想
この作品は、とにかくグロさ満点の作品でした!兄のサイコパスかつ身勝手な愛情で家族の歪な愛の形を表現していました。グロが好きな方にはオススメな作品でした!
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