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映画「レモニースニケット」作品紹介
製作国
アメリカ映画
公開日
2005年
上映時間
109分
監督
ブラッド・シルバーリング
キャスト
オラフ伯爵 – ジム・キャリー
ヴァイオレット・ボードレール – エミリー・ブラウニング
クラウス・ボードレール – リアム・エイケン
映画「レモニースニケット」あらすじ
ボードレール家の三兄弟のヴァイオレット、クラウス、サニー。
ある日、両親が亡くなったという不幸が彼らを襲う。
その後も様々な不幸が次々と降りかかるのだった…。
強く生き抜く3人の絆を描いたファンタジー作品。
映画「レモニースニケット」あらすじストーリー結末【起】
※この先ネタバレ含みます。
悪いことや不運が重なることってよくありますよね?僕はありません。
本日ご紹介する映画はこちら。
【レモニースニケット 世にも不幸せな物語】をご紹介させていただきます。
今回の主人公は、ボードレール兄妹。
長女バイオレットは、優秀な発明家だ。
その場に必要な物を必ず作り出すことができる。
いわゆる天才。
真ん中の弟クラウス。クラウスは、本が大好きだった。
彼は読書を通して、学問を学び、読んだ本を全て記憶することができる。彼もまた、天才だ。
最後は末っ子のサリー。彼女もやっぱり天才児だ。
サリーは、4本しかない歯でなんでも噛み砕くことができる。
そんな、ある日、兄妹の元に、一人の男が訪ねてくる。
「君たちに不幸な出来事を伝えに来た」と一言。
兄妹の家が火事に遭いに、両親が亡くなったと告げられた。最初の不幸が兄妹を襲った。
焼け落ちた自宅に訪れた兄妹、残されていたのは、父の望遠鏡ただ一つ。
出火元は不明。
目撃者は、「急に家が光りだし、一瞬で家が燃えた」と謎の証言だった。
兄妹は、遺産を管理してくれるポーに、案内され、親代わりになる後見人の元へ向かう。
向かった先はオラフ伯爵だ。どこからどう見ても、お化け屋敷。
出迎えたのは、髪型がファンキーなおっちゃん。
彼は俳優でユーモア溢れる気さくな人だった。
しかし、そんな彼からは怪しさしか伝わってこない。
それも、そのはず。彼は、亡くなった両親の遺産が目当てだったのだ。
そして、そんなオラフ伯爵に子供達は家の掃除から食事の用意。
すべてさせられることに。彼の家は荒れ放題。
料理もできる環境では、なかったが、何とかしてパスタを作った兄妹。
オラフ伯爵は「俺はパスタなんか頼んでない。ローストビーフどうした?」と駄々をこねる。
頭にきたクラウスは、「バイオレットが18歳になるまでは遺産は入らない」「法律で決まっている。そんな事もしらないの?」と罵った。
その後、兄妹は、オラフ伯爵の反感を買い、部屋に放り込まれてしまった。
悲しみに暮れる兄妹は、父と母の横顔を模った用紙に、光をあて一家団欒で、穏やかな時間を過ごす。
さらなる不幸が彼らを襲うことになるとは知らずに…
映画「レモニースニケット」あらすじストーリー結末【承】
遺産目当てのオラフ伯爵が、子供たちの後見人と法的に認められてしまったのだ。
その後、オラフ伯爵は「何か買ってやろう」と一緒に買い物に出かける。
車に、電子ロックの鍵をかけ、一人で店へと入ってしまった。
そして、車の中には、怪しげな時刻表の用紙。しかも、車を駐車しているのは線路の上。
そう、オラフ伯爵は子供達を電車に轢かせようと企んでいた。絶体絶命ピンチ。
その時ヴァイオレット。電流走る。
彼女は、シートからバネを抜き取り、人形の頭をセットし、ベルトのようなロープを取り付ける。
窓の隙間から発射して、線路の変更のレバーを切り替える作戦だ。
なんとか、切り替えに成功し、無事に危機を乗り越えた。
タイミングよく、後見人の事で説明をしにきた案内役ポーが、
現場を目撃し「あなたに子供は預けれない」と子供達をオラフ伯爵から引き離してくれた。
そして、子供たちは次の後継人の元へ向かった。
次の後見人は、蛇が大好きで研究者のモンティおじさん。
オラフ伯爵とは違い、モンティおじさんから両親との思い出話を聞かされたことや、
父とお揃いの、望遠鏡があったことから、兄妹は「仲が良かったんだ」と感じホッと胸をなで下ろす。
彼もまた、変り者…。生涯のすべてを蛇に捧げてきた変態だ。
しかし、彼からは優しさが伝わってくる。
そして、そんな彼から、「ペルーに住もう」と唐突に提案された。
その夜、モンティおじさんから
「僕にも、君たちと同じくらいの子供がいた」「しかし、火事に遭い、すべて失ってしまったんだ」
「だから、最愛の人を亡くした君らの辛さは、誰よりもよくわかっている」と温かく迎え入れられた。
兄妹は、ペルーに渡り、新しい家族のモンティおじさんと幸せな生活を送るはずだった。
しかし、現地で蛇の研究をするためにも、助手が必要だった。
そして、新しく雇った助手が、モンティ家に訪れる。
そこに現れたのは、研究員コスプレをしたオラフ伯爵だった。
子供たちに、即座に見抜かれるが、しかし、モンティおじさんは、研究員だと思い込んでしまった。
そして、その夜、またしても兄妹に悲劇が…
目を覚ますとモンティおじさんが椅子に座りこみ冷たくなっていた。犯人は、言うまでもない。
オラフ伯爵は「大蛇が襲ったに決まっている」と警察に促していた。
警官からも、蛇の檻が開けられていることや、
モンティおじさんの首に咬み跡があることで、大蛇が原因だと断定されてしまった。
しかし、脱走していた大蛇が、サリーと仲良く遊んでいる。
オラフ伯爵は、嘘がバレてその場から逃走しまたしても、兄妹は新しい家族を失ってしまった。
映画「レモニースニケット」あらすじストーリー結末【転】
次に選ばれた後見人は、湖の崖の上で今にも崩れそうな家に住むジョセフィーンおばさん。
湖を渡る途中、クラウスが、この一連の事件には、なにか裏があると考えていた。
手がかりは、同じ望遠鏡と2つの火事、
そして、血のつながっていない親戚ばかりが後継人だったこと。
出迎えたジョセフィーンおばさんは、
挨拶をする前に「早くうちの中へ入って」とそそくさに家の中へ。
彼女は、夫が亡くなってから、極端に臆病になっている様子。
夫が、ヒルに噛まれて亡くなっていたのが原因のようだ。
ご飯を食べてから、1時間はヒルがいる湖に近づいてはいけないと注意を受ける。
おばさんは「いまは、臆病者だけど、夫がいたときは、冒険によく出かけた」と昔の写真を見せてくれた。
その中には、同じ望遠鏡を持った人達の集合写真が残されていた。
そこには、兄妹の両親やモンティおじさんも一緒に写りこんでいる。
「両親とは、どういう関係なの?」と聞くが、「その写真は嫌いなの」と答えてはくれなかった。
子供達は、おばさんの臆病さを克服させるために買い物に連れだすことに。
そこで、またしてもオラフ伯爵が登場。今回の設定は船乗りのようだ。
しかも、かなり手が込んでいる。そして、おばさんは、良いように言いくるめられてしまった。
子供たちだけで、家に帰ると窓が突き破られており、おばさんの遺書が残されていた。
クラウスは、その頭の良さから、所々、綴りが間違っていることに気づく。
持ち前の知識を用いて、遺書の暗号を解読。
「私は死んでないない、洞窟に隠れている」と遺書は、子供たちに向けたメッセージだった。
そして、おばさんの家が、とうとう限界を迎え、崩れ始めだす。絶妙なバランスを保った家。
碇を落として、無事に危機を掻い潜る。その後、おばさんを救うため、洞窟に駆けつける。
おばさんと再会して、船で戻っているとクラウスが一枚の用紙をおばさんに見せる。
オラフ伯爵が足に入れていたタトゥーの紋章のメモを崩れだした家から見つけ出していた。
「これは何?」と聞いてみると「
主人やモンティおじさんは、その目の紋章と火事について調べていた。
「あなたたちの両親がリーダーだった」と告げられた。
そして「この世には、火事を起こす側と火事を消す側がいる」と言われ、
クラウスが、誰が起こしているのか問い詰めるが、
「これ以上言えないあなた達の両親は答えを知ったからああなったのよ」と両親の真相を告げられた。
その後、ボートには、多くのヒルが迫ってくる。
おばさんが隠れて食べていたバナナの匂いを追ってきたのだ。
船がヒルに壊されていると、一艘の船。ここで、オラフ伯爵の再々再?登場。
オラフ伯爵は、子供たちだけ船に乗せ、おばさんを置き去りにしてしまう。
ポーと警官が助けにやってくるが、オラフ伯爵が子供達を助けたと言い出し、
ポーが見直してしまった。「子供たちが死ぬことなんて考えたくない。
いくら巨額の遺産が手に入っても胸の痛みを治まりません」と微笑みを浮かべている。
ポーは、「その心配はありませんよ」
「遺産を相続できるのは血のつながりのある親族か結婚した相手だけです」と説明するのだった。
映画「レモニースニケット」あらすじストーリー結末【結】
それを聞いたオラフ伯爵は、急遽、舞台を開くことに。
舞台上で結婚式をあげて、結婚してしまおうという魂胆のようだw
ちゃっかりと判事も出演させる。
断ろうとするヴァイオレットだったが、サリーが人質に取られてしまっている。
こうして、舞台での結婚式が行われようとしていた。
その頃、クラウスがこっそりとサリーを救出するため、塔の頂上へ。
そして、そこでは、伯爵の目の紋章と同じ謎の装置を見つけ出す。
数々の火事の原因は、この装置によって、太陽光を反射させ、引き起こしていたのだ。
舞台上では、ヴァイオレットが無理矢理、結婚のサインを書いてしまっていた。
サリーを人質に取られ、脅されていた事を観客に訴えるヴァイオレット。
「この人の目当ては、両親の遺産よ」と観客の前で訴えた。
しかし、サインをしてしまった以上、
手遅れかと思われたが、クラウスが紋章のオブジェを使って、サインした契約書を燃やし、帳消しに。
その後、火事の放火犯など諸々の悪事が明るみになったオラフ伯爵は逮捕されることに。
しかし、監獄行きのはずだったが、陪審員を買収して姿を消し、もう現れることはなかった。
そして、ポーは子供達を連れて、次なる後見人の元へ。
道中、焼けた家に立ち寄る。
ちょうど、焼け残った家に、時間差で彷徨っていた一通の手紙が届く。
両親が生前に行った旅行の時の手紙だ。
両親からの最後の言葉には
「私たちがどこにいても、お前たち3人が揃っていれば、家族があり、家があるのです」
兄妹は、今回の不幸の続きの出来事を乗り越えて、
辛い状況でも逆境に立ち向かっていく方法を知ったと感じていた。
今後のどんな不幸が彼らを襲っても、彼らなら乗り越えていけるだろう。
映画「レモニースニケット」感想
ボードレール兄弟に信じられない不幸が次々と降りかかるダークファンタジー作品でした。
いかなる逆境でも、強い意志を持ち、突き進んでいく姿が終始印象的です。
なにより、オラフ伯爵演じるジム・キャリーの安定した演技は見どころ。
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