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映画「シャーロック・ホームズ」作品紹介
製作国
イギリス・アメリカ合作映画
公開日
2009年
上映時間
128分
監督
ガイ・リッチー
キャスト
シャーロック・ホームズ – ロバート・ダウニー・Jr
ジョン・ワトソン – ジュード・ロウ
ブラック・ウッド – マーク・ストロング
アイリーン・アドラー – レイチェル・マクアダムス
レストレード – エディ・マーサン
映画「シャーロック・ホームズ」あらすじ
ある日、ホームズはいつものように捜査をしていた。
すると、そこから思いもよらぬ方向へと捜査は進展していき、 背後にモリアーティー教授の影がチラつくが…
映画「シャーロック・ホームズ」あらすじストーリー結末【起】
※この先ネタバレ含みます。
1890年ロンドンでは、女性ばかりを狙った連続殺人事件が後を絶たなかった。
探偵のシャーロック・ホームズは、友人で同居人のワトソンと共に事件を調査し警察と協力して犯人の逮捕に成功する。
黒魔術の儀式によって5人の女性の命を奪ったブラックウッド卿は有罪。そして、死刑判決となった。
ブラックウッドの逮捕から3カ月後のある日。
婚約を機に高級住宅街に引っ越すとして、ようやく腐れ縁であるホームズとのルームシェアを解消できると喜ぶワトソンは、ブラックウッドの最期に医者として立ち会う事になった。
処刑の直前、ブラックウッドはホームズに、この後も続く殺人の予告と自身の復活を予言する不穏な言葉を残す。
その後、予定通りに絞首刑となったブラックウッドは、ワトソンによってその死亡が確認されたのだった。
3日後。
眠っていたホームズの耳に、聞き覚えのある女性の声が入ってくる。
冷静さを装いながらも、飛び起きたホームズは金庫の鍵を確認する。
女性の名はアイリーン・アドラー。
それは、ホームズが唯一愛した女性であった。
アイリーンはホームズに、ルークという人物の捜索依頼を持ち掛ける。
彼女との過去に苦い遺恨を残すホームズは、依頼を拒否しつつも、彼女の後を尾行。
尾行した先で、彼女の雇い主に接触するも、その顔までは確認する事が出来なかった。
映画「シャーロック・ホームズ」あらすじストーリー結末【承】
家に戻ったホームズの元に、レストレード警部からの協力要請が飛び込んでくる。
「ブラックウッドが墓場から蘇った」
墓場へと向かったホームズとワトソンは、内側から破壊された彼の墓を目撃する。
中に入っていた棺を開けると、そこにブラックウッドの姿はなく、代わりにアイリーンから捜査を依頼されたルークと思われる人物の遺体が入っていた。
遺体からくすねてきた懐中時計から、ルークの身辺調査に乗り出すホームズ。
しかし相棒のワトソンは、乗り気ではない様子。
ワトソンは、いつもあの手この手でホームズの捜査に巻き込まれてきて、もううんざりしていたのだった。
何とかしてホームズとの縁を切りたいワトソンと、何としてもワトソンを助手にしておきたいホームズの間で駆け引きが始まるも、まんまとホームズの術中にハマってしまうワトソン。
結局、共にルークの住居の調査を開始する。
そこは研究施設を兼ねた住居であった。
残された品々から、直感的な推理を始めるホームズ。
ハチミツ、乾燥させた植物、水に浮いたカエル・・・。
理解ができない謎の品々から判明したのは、ルークがブラックウッドの手下であったという事実であった。
そこへやってきたのは証拠を隠滅しようとするブラックウッドの手下がやってくる。
二人は手下と鉢合わせてしまうも、ルークの開発した装置を手に窮地を脱する。
その後も造船所にまで及ぶ立ち回りを演じ、なんとか生き延びた二人だったが、一連の騒動の被害は想像以上に大きく、彼らは刑務所に入れられてしまう。
二人はそれぞれのスポンサーからの援助を受け保釈される。
ホームズを保釈させたのはテンプル修道会の長トマス卿だった。
アメリカ合衆国の大使と内務大臣が立ち会う中、持ち前の推理でトマスがブラックウッドの父だと見抜いたホームズ。
ホームズの推理通り、ブラックウッドはトマスとテンプル修道会の女性に生まれた息子だった。
出産の際に母親を亡くしたとして、生まれながらに死に憑りつかれているというブラックウッド。
トマスは、ホームズに息子を止めてほしいと懇願する。
元よりブラックウッドは自分が止めると考えていたホームズは、トマスが、ブラックウッドに狙われていると忠告してその場を去った。
その後、アイリーンの元を訪れたホームズは、ルークが殺されていた事を伝える。
ルークを追っていたアイリーンにも危険が迫っていると忠告する。
映画「シャーロック・ホームズ」あらすじストーリー結末【転】
翌日、ホームズの予見通り、トマスの自宅にて彼の死体が発見される。
現場の状況から、入浴中に殺害された彼は、雄牛が刻印された指輪を盗られた状態で見つかった。
現場検証の際に見つけた隠し部屋を見つけたホームズ。
壁にスフィンクスが描かれた奇妙な小部屋で、気になった品々を懐に入れたホームズは、足早にその場を去る。
その夜、内務大臣より緊急招集をかけられたアメリカ大使がテンプル修道会へ向かうと、長であるトマスが亡くなった為、次の長として息子であるブラックウッドを選ばれると騒がれていた。
反論するスタンディッシュの前に現れたブラックウッド。
世界征服という邪悪な未来を語るブラックウッドに危険を覚えたアメリカ大使。
ブラックウッドを止めようと彼に向けて銃を発砲した次の瞬間、アメリカ大使は炎に包まれてしまう。
引っ越しの身支度を急ぐワトソンの前で、わざわざブラックウッドの手下の遺体を検証し始めるホームズ。
うまくホームズに乗せられたワトソンは、結局、遺体から浮かび上がった肉処理場へと共に向かった。
そこには、ルークの住居と同じような研究施設が存在していた。
そして、アイリーンを人質に捕えているブラックウッド。
アイリーンを救い出し、そのままブラックウッドの後を追った。
しかし、仕掛けられていた爆発の罠にワトソンが巻き込まれてしまう。
ワトソンが庇ってくれたおかげで、爆発の直撃を免れたホームズだったが、爆風によるダメージで動けずにいた。
爆発の騒動によって駆けつけてきた警官に助けられ、なんとか一命はとりとめたワトソンを見舞ったホームズは、頭をフル回転させてこれまでの推理をまとめる。
そして辿り着いた一筋の答え。
これら一連の殺人は儀式であり、これらは地図上の然るべき場所で行われたという事。
そして浮かび上がってきた最後の事件現場となるであろう箇所、それは国会だった。
映画「シャーロック・ホームズ」あらすじストーリー結末【結】
計画通りにワトソン、アイリーンと合流したホームズは、そのまま国会の足元へ潜入する。
そこで準備されていたものは、変色したねずみの尻尾が教えてくれた毒ガス化学兵器だった。
ブラックウッドが遠隔で始動させる事が出来る悪魔の兵器。
ルークが作っていたのは、正にこの大量殺人兵器だったのだ。
ブラックウッドは、国会に集まった議員達を魔術に見せかけて殺す事が目的であった。
実行犯であるブラックウッドの手下と立ち回り、なんとか兵器を止める事に成功するホームズ達であったが、薬品の入ったシリンダーを持ってアイリーンが逃走してしまう。
一方で、予定時間になっても何も起きない事に業を煮やしたブラックウッドが、自ら地下に赴くと、そこでシリンダーを持って逃げるアイリーンの姿を目撃する。
逃げるアイリーン追うホームズとブラックウッド。
そして、とうとうアイリーンを追い詰める。
ホームズは、魔術など嘘であるとして、全ての種明かしを推理する。
墓石の破壊からトマスの溺死、そしてスタンディッシュの炎上、毒ガスの仕掛け・・・。
これらは全てこれまでホームズが見てきたものに答えがあったのだ。
全てを語り終えたホームズは、ブラックウッドに自分が呼び出した悪魔の洗礼を受けろと言い放つ。
その言葉通り、ホームズが手を下すまでもなく、ブラックウッドは超自然的ともいえる偶発的な力で、自らの命をもってこれまでの罪を清算するのであった。
ホームズに助けられたアイリーンは、モリアーティという人物に弱みを握られて、ホームズを操るよう仕向けられていた事を打ち明ける。
モリアーティ教授・・・
ホームズと同じく頭脳明晰にして、しかしホームズの何倍の悪賢いのだとアイリーンは言う。
ホームズはアイリーンの為に、モリアーティ教授と対決する事を心に決めるのだった。
荷物をまとめ終えたワトソンは、婚約者のメアリーと共にホームズに挨拶をしにいく。
すると、ホームズは首を吊っていた。
最後の謎として、ブラックウッドが絞首刑から生き延びた理由を自らの体験を持ってつきとめたホームズ。
その謎の種明かしをする中、警察がホームズを訪ねてくる。
事件当日、最初に到着した警官が一人、死んでいたというのだ。
犯行に使われた銃は小口径。
ホームズの頭にモリアーティ教授の名前が浮かぶ。
あの日、アイリーンが盗んだ薬品には初めから興味がなかったのだ。
つまりアイリーンは囮で、その騒動の中で、モリアーティは自ら遠隔装置を盗みにきていた。
モリアーティが真に欲していたのはルークが発明した遠隔装置だったのだ。
ワトソンが去る中、ホームズは警察と捜査を再開すると告げるのだった。
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