この記事は約10分で読めます。
映画「マイ・インターン」作品紹介
製作国
アメリカ映画
公開日
2015年
上映時間
121分
監督
ナンシー・マイヤーズ
キャスト
ベン・ウィテカー – ロバート・デ・ニーロ
ジュールズ・オースティン – アン・ハサウェイ
フィオナ – レネ・ルッソ
マット – アンダーズ・ホーム
ペイジ – ジョジョ・クシュナー
キャメロン – アンドリュー・ラネルズ
映画「マイ・インターン」あらすじ
70歳で再就職するおじいちゃんと、カリスマ美人社長との人と人との繋がりの大切さを教えてくれる感動映画。
映画「マイ・インターン」あらすじストーリー結末【起】
※この先ネタバレ含みます。
今年で70歳を迎えたベンは、妻に先立たれ、老後の余生に時間を持て余していた。
趣味に没頭したり、海外に旅行へ行くなど充実しているように見えたが、いつも家に帰ってくると虚しい気分になっていた。
この頃、同年代の友人の葬儀に呼ばれることが多くなり、このまま死んでいくのは嫌だと感じたベンは、「もう一花咲かせたい」という強い思いから、65歳以上の(インターン)募集に応募しようと考える。
そのインターン募集の会社は「アバウト・ザ・フィット」
インターネット上で洋服を売る会社だった。
ネット関連ということもあってか、応募は履歴書を送るのではなく、「PRビデオをYouTubeにアップロードして下さい」というものだった。
しかし、高齢のおじいちゃんには、よくわからなかった。
そこで、知り合いの手を借り、ネクタイをびしっと決めて撮影に臨んだ。
「最近のブルックリンはおしゃれな街に変わった。私も変わりたい」と、不慣れながらも自己紹介をして、会社へ応募する。
ファッション通販サイトの会社は、1年半前に会社を立ち上げて、あっという間に従業員220名の大企業に成長したやり手企業だ。
その会社のCEOは、若い既婚女性ジュールズだった。
面接へと向かったベンは、社長のジュールズが時間の節約とエクササイズを兼ねて、会社内を自転車で移動するのを目の当たりにした。
面接官は、当然のことながら自分よりもはるかに若い人たちだった。
学歴や職歴を聞かれたベンは、ノースウェスタン大学を卒業したことや、デックス社の元部長で、印刷の仕事を40年続けていた事を話した。
「10年後の夢は?」と面接官は決めごとのような質問をしてくるが、ベンは「80歳の?」と聞き返し、面接官は質問を撤回した。
こうして、物腰柔らか姿勢が評価を受け、ベンは採用となった。
ジュールズのよきビジネスパートナーであるキャメロンは、ベンをジュールズ直属のインターンにしようと考えていた。
多忙なジュールズは面接と言うものを理解しておらず、雇ったインターンを「大学の4年生」と勘違いするありさま。
会社が高齢者を雇うことで社会貢献の一環になること、会社のイメージアップの効果が絶大であることをキャメロンは説明した。
ベンの初出勤の日。
インターンとして、雇われた4人。
そのうちの一人、デイビスは何でも屋の仕事を任され、ベンはジュールズ直属のインターンを言い渡されることになった。
デイビスとは初日から意気投合し、交友を深めていく。
ジュールズは分刻みでスケジュールが決まっているかなりの多忙っぷり。
仕事初日の挨拶と顔合わせは午後3時55分から5分だけと告げられ、出社して午前10時から午後3時55分まで、ベンにはすることがなかった。
ベンはジュールズの情報を得ようと、秘書のベッキーに話を聞く。
ベッキーはベンに「ジュールズの前では必ずまばたきをするように」と告げられる。
そして、いよいよジュールズに挨拶に向かう。
そんなジュールズの心中は、自分よりもかなり年配のベンの扱いに正直なところ困っていた。
そして、ジュールズは正直に「任せる仕事がないの」と伝え、ベンに人事異動を勧めるがベンは断った。
強い意志を感じ取ったジュールズは「用がある時にメールする」とベンに告げ、ベンはまばたきをして去った。
翌日、ベンの仕事はなかった。
ベンは社長のジュールズがいる間は、いつでも動けるように準備していた。
さらに翌日、ベンは自分で仕事を見つけようと考え、各部署への荷物を届ける女性の補助をした。
見渡してみると、あちこちの部署で人手が足りていない。
短期間で急成長した会社がゆえまだ細かいフォローができない状態だったのだ。
映画「マイ・インターン」あらすじストーリー結末【承】
ある日、秘書のベッキーと喧嘩してしまったジェイソンに「メールじゃなく、ちゃんと顔を見て謝罪したほうがいいよ」とアドバイスをする。
こうして徐々にベンは、年の離れた職場の人たちに快く迎え入れられ、職場の環境に馴染むようになっていった。
そして、記念すべき初めての仕事がベンに入ってくる。
それは、ジュールズが油で汚したブランドジャケット染み取りという雑務だった。
その頃、キャメロンはジュールズにCEOが必要だと持ち掛けていた。
急成長した会社が組織立っておらず、経験豊富な人に会社に入ってもらえば、もっと成功への道が開けるのではないかと話し込んでいた。
しかし、ジェールズは不満だった。
自分がゼロから作り上げた会社をまるごと他人に渡すようで、しかしキャメロンの言うことも一理ある事を理解はしていた。
翌朝、出社したジュールズは、物置の山がなくなっていることに気づく。
誰もが多忙で片付けなかった物を、朝7時に出社したベンが片付けていた。
ジュールズはそれを見て驚いていた。
その日、ベンは運転手が待機中に飲酒するのを目撃し、代わりに運転する。
後部座席に乗ったジュールズは、始終電話を受けていた。
母からの電話の後は、キャメロンからのスカイプ。
話の内容から、CEO候補の1人に会いに行くのだと知る。
ベンは、「こんな刺激的な仕事は私の人生にとって初めてだ」
「そしてその会社を作ったのはあなただと言う事を忘れないで」と励ました言葉をかけ彼女を見送った。
その言葉にジェールズは励まされていた。
翌日の早朝、秘書のベッキーから社長を迎えにいくようにと指示を受ける。
ジュールズには夫のマットとの間に一人娘のペイジがおり、マットは育児のため仕事を辞めて専業主夫をしていた。
ジュールズは家の中でも常に電話対応。
ベンが家の中に入り込んでいることに嫌悪感を抱いたジュールズは、反射的に「ベンを辞めさせて」と、キャメロンにメールを送っていた。
どんどん領域を侵されているような気がしたからだ。
キャメロンに解雇の理由を聞かれたジュールズは「なんというか、あざとすぎる」と答える。
その夜、ジュールズはベンがデックス社に勤務していたことを偶然にも知る。
実は、今のオフィスはデックス社が倒産した跡地だったのだ。
デックス社に40年勤務し、ビルの隅々まで知っているベンにジュールズは驚いていた。
ベンが、社員登録でプロフィールの埋めていると、「尊敬する人物は?」の欄に「ジュールズさん」と即答した。
お世辞だと思ってジュールズは笑っていなしていたが、ベンは本気だった。
「倉庫で社員に社長自らが包装の仕方を教える。その姿勢があるから会社が発展したのだ」と真面目に答えるベンに、ジュールズは本気で言ってくれているのだと察した。
ベンのことを誤解していたと気づくジェールズ。
この頃からジュールズのベンに対する見方が少しづつ変わっていった。
映画「マイ・インターン」あらすじストーリー結末【転】
翌朝、てっきりベンが来たものと思って迎えたジュールズは、相手が72歳のドリスと知り落胆した。
前の日にキャメロンに辞めさせろと言ったため、ベンは他部署に異動になっていたからだ。
ドリスの運転は危なっかしく、しかも好戦的な性格だった。
見かねたジュールズが運転をして出勤すると、ベンに謝罪をして異動を撤回し、秘書のベッキーの助手にした。
仕事は、ベンが手伝うことでベッキーの要領がよくなっていく。
そして、ジュールズの家族にも、ベンはすっかり溶け込んでいった。
ある日、ペイジの友人の誕生会に、マットが風邪気味ということで、ベンが代わりについていくことになる。
ママ友に「部下にペイジの付き添いさせるなんて…」と嫌味を言われたベンは、「友達がネット業界の大物だなんて、あなた方も誇らしいでしょうね」と嫌味っぽく返す。
誕生日会の帰り道、ベンは家で寝込んでいるはずのマットが、女性と結構激しいキスをしているシーンを目撃する。
隠し事が苦手なベンはもやもやしていた。
そんなある日、ジュールズがCEO候補の面会へ行くためのサンフランシスコ行きにベンが同行する事になる。
しかし、明らかにベンの行動は怪しく、隠しごとをしていることを見抜かれてしまう。
真相を掴むために、ベンにお酒を勧め、ジュールズから「実はマットが浮気している」と話を持ち掛けた。
ジュールズが浮気を知ったのは最近で、ベンもマットの浮気を知っていることにジュールズは驚きを隠せなかった。
しかし、ジュールズは離婚することは考えておらず、逆に育児のために自分の仕事を犠牲にしてくれたマットに感謝していた。
「何よりも老後に独りになってお墓も独りが嫌だ」と嘆くジュールズ。
翌日、訪問したCEO候補タウンゼントは礼儀正しくてすごく頭のいい人で、ジュールズはその場でCEOの依頼を打診した。
家に帰ると、CEOを雇ったとマットに告げ「私たちのためにいい」と言う。
この発言でマットもジュールズが浮気を知っていると察した。
映画「マイ・インターン」あらすじストーリー結末【結】
しかし、それでもまだジュールズは悩んでいた。
本当にCEOを雇うべきなのかと懸念していたジュールズは、ベンに相談しようと考える。
翌朝タクシーでベンの家を訪れたジュールズに、ベンは「会社には君が、君には会社が必要だ。いくら優秀な人が来てもたぶん足りない」
「君が作った宝物を、マットのことで他の人に渡してはならない」と彼女を勇気づけた。
翌日、ジュールズの元にマットがやってくる。
「浮気相手とは別れた」とマットは謝罪し、「家族のためにCEOを雇うのはやめてほしい」と伝えた。
ジュールズは「じゃあこれからは、ハンカチを持って」と言って微笑んだ。
そして依頼をしたタウンゼントには、丁寧な謝罪の電話を入れ、ジュールズはCEOを頼まずに、今まで通り会社を経営することを決意する。
この決断とさっそくベンに伝えに行く。
しかし、ベンはその日は休暇を取っていた。
ジュールズはベンの元へ向かった。
ベンは公園で他の皆と趣味の太極拳をしていた。
思わず笑みを漏らすジュールズにポーズを教えながら、ベンは「終わったら話を聞こう」と伝えたが、この頃のベンは、彼女の表情を見ただけで何を考えているか解るようになっていたのだった。
映画「マイ・インターン」感想
この作品は、仕事に没頭していた女社長が、一人の老人を採用した事により選択を支えられ、自分の道を切り開いていく面白い映画でした。
このまま死にたくないと感じたベンのきっかけが、ひとりの女性を支えていく静かな温かさに心打たれました!
コメント